\お気軽にお問い合わせください/
「コンクールまでのピアノ練習、親のサポートの悩み」に共感の嵐!やる気を出させるには?親の役目とは?
こんにちは、ピアニストの山崎綾子です。
今、ピティナの予選に向かって、私の生徒さん(約16名)は、どの子も必死で頑張っています。
特に、1回目の予選で落ちてしまった子、ステップに出てみて、弱いところが見えてきた子は、今ぐんぐん熱量が上がってきています。
いいぞ〜、もっとやれ!
私はここからどんどん燃料を投下していきたいと思います。
コンクールに落ちた時、ピアノがうまくいかない時の、お母さんの後悔
私の教室では、ピティナ参加者専用のLINEグループ(コミュニティ)を作って、「オンラインお楽しみ会」「動画で弾き合い会」を行っています。
↓↓ピティナに参加していなくても、私の教室に入会していなくても、こちらのコミュニティには月会費だけで参加できます。↓↓
ピティナに参加する人にしか分からない大変さや、喜び、楽しさを、共有できる、大切な場となっていますが・・・
気持ちを共有できるのは、子どもたちだけじゃない!
保護者の皆さん同士でも、気持ちを共有していただいています。
嬉しい報告は、思いっきりここで開放していって良いですし、苦しい気持ちも、ぶつけていってもらっています。
特に、コンクールで落ちてしまった時・・・。つらいですよね。
私のサポートが足りなかったせいではないか。
もっと家で、練習を聞いてあげるべきだったのか。
でも、自分も仕事はフルタイム、他の兄弟もいるし、夕飯作りに送迎、大忙し。
練習を、本人に任せてしまう。
練習を聞いたら聞いたで、口出ししてしまって、嫌なムードになる・・・
先日も、そんなお話をしてくださったお母様がいらっしゃいました。
そうしましたら、もう、それはそれは、共感の嵐!!!
どのご家庭も、同じ悩みがあり、それぞれの年齢や性格、環境に応じた、工夫やヒントがあり・・・
コンクールの本番を迎えていなくても、日々の練習に悩むお母さん方から、リアルな声がたくさん聞こえてきました。
実は毎年、この話題はコミュニティ内で必ず出ているのですが、どのご家庭も、普段私には見えない、葛藤と悩みでいっぱいなんですね。
どのご家庭も頑張っていらして、そして、お子さんへの愛情が、それはそれは本当に伝わってきます。
このグループを作って良かった、と心から思います。
悩みを共有するだけでも、安心しますよね。
ここで皆様と繋がれて、レベルの高さに、
我が家は大丈夫かなぁ? 場違いかも?と思っていた事もありましたが、
こうやって繋がれて、皆様が日々頑張ってらっしゃることを知って勇気をいただきました。
(Rちゃんのお母様より)
もう涙が出そうになるのを、こらえながら読みました。
うちも6年生で、ほんとうに親御様たちの気持ちが、痛いほどわかります。
(Sちゃんのお母様より)
子どもは「自分でできるようになりたい」と思っている
子どもの気持ち(と実情)
たくさんのお母様方のお話の中で、特に私が注目した声があります。
それは、現在中1の、Kくん本人からのメッセージです。
ぼくは去年小6でピティナ予選1回目はだめでした。
だめだった理由はまだ練習が足りなかったのがわかったので、その後先生と相談して練習方法を工夫して頑張りました。
その時思ったのはこれは自分のことだから自分で突破したいと言う事でした。
落ちた時ほど周りに言われたくなかったです。
だからお母さんも○ちゃんを信じて練習以外で応援してあげて下さい。
ぼくは去年ピティナはいまいちだったけど入賞者コンサートには出られてすごくピアノが楽しいことがわかりました。
今年中学生になってもピティナにチャレンジするのを決めたのはもっと上手くなってたくさんの人に聴いて貰いたいからです。
ピティナ以外にも頑張るチャンスがあるといいと思いました。
あと1ヶ月「絶対に予選突破するぞ!」とお母さんも祈ってあげて下さい。(Kくんより)
このメッセージを読んで、私は心が震えました。
ところが、更に興味深かったのは、このメッセージの後に、Kくんのお母様が、
我が子もエンジンかかるのは遅いし、集中力なくて、練習してると言いながらマンガ読んでいたり(苦笑)
これ書いて良いのか不安になりながらでした。(Kくんのお母様より)
とおっしゃっていたことです。(笑)
思っていても、できない理由
この事例に、色々なことが集約されているように思います。
自分で、頑張りたい。人に、言われたくない。
そう、どの子も、きっとそう思っているんですよ。
特に高学年はそうだと思いますし、低学年の子でも、そう思っている子は少なくないと思います。
私の教育方針の根底には、モンテッソーリがあります。
本来、こどもは「自分のことは、自分でしたい、自分で学びたい」と思っているんですね。
参照:相良敦子先生の名著「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」
だけど、Kくんのお母さんがおっしゃっているように、「そう言ってる割に、できてない」なんてことも、しばしば。
学びたい・頑張りたい気持ちがあっても、
疲れてしまったり
時間が足りなかったり
頑張り方がわからなかったりして
結果的に、やれなかったりする。(子供も忙しい…)
で、こういう時に、親が色々言っても、残念ながら、効き目はないですね。特に年齢が上がるほど。
本当に、残念なんですが、ほとんど効き目はない。
親が言っても、子どもはやるようにならない。起爆剤になるのは・・・
じゃ、何が効くのか? どうしたら、子どもがやる気を出すのか?
と言うと、私がやっていることは、こちらの
です。
この3つに共通していることは「他人の存在」です。
例えば、練習ノートをただ使うだけでは、ただの文房具。
よっぽど意志の強いお子さんでなければ、三日坊主で使わなくなる可能性大。
肝心なのは、みんなで頑張ること。
他人の演奏を聞いて、起爆剤になったり。
他のお友達に励まされたり褒められたりして(私の生徒さんのコメントは、本当に褒め上手!最高です!)、それでエネルギーをもらったり。
自分のためには頑張れなくても、他の人のためなら頑張れたりすることも、ありますでしょ。
先生や、仲間から刺激をもらって、それで、自分で頑張る。
それが、「自分でできた!」という達成感を味わえる方法なのではないかと考えます。
それでは、親は全くの無力なのか?親の役目とは?
それでは、親は何もできないのか?
もちろん、子ども本人が望めば、一緒に練習するということはできます。
でも、「お母さんに口出しされたくない!」という子も、います(年齢に関係なく)。
そしてお母さんの方も「忙しくて何もできない」「少しでも口を出すと喧嘩になるから嫌だ」という場合も、多いはず。
そんな場合、親の役目とは何なのか?
中学生の一人息子を持つ、私の場合
ちなみに、常時60名以上の生徒さんのピアノを教えている私も、1人の親としては、全然だめです。
中1息子と母子家庭なこともあり(夫は海外)、まぁ〜〜毎日バトルです。
勉強も、部活も、私から見たらなんか中途半端!
そして手伝いもしない!部屋はぐちゃぐちゃ!
もうツッコミどころしかないんですよ。
あ、当然、口を出すと、大喧嘩です。汗
でも、先日、授業参観がありまして、そこで午前中3時間、参観したんですね。
そしたら、息子氏、それなりにちゃんと、授業を受けていて。
当たり前ですけどね。
当たり前なんですけど、でも、あぁ、子供も、やっぱり学校頑張っているんだなと思いました。
これは学校に行っているだけでも疲れるよねと。
そして、勉強にしろ部活にしろ、私が言っても喧嘩になるだけで、1ミリも響かないのに、友達と勉強したり、部活のコーチに認められたりすると、ちゃんとやる気を出す。
それを見て、親の役割って、ただ「ご飯を作って」、「安心できる場を作る」だけなのかもな、と思いました。
それしかできないけど、しかしそれができるのも、親しかいない。
それはそれで、立派な役割であると。
だから、起爆剤は、他の人に任せようと思いました。
それで、息子が良い成績を出せなくても、それはそれで本人の学びであると。
そんな我が家です。それでもまたバトルにはなると思います。部屋、片付けろよ!(激おこ)
明日も、親業、頑張りましょう!
ごく個人的な事例を出してしまって、恐縮でしたが。
保護者の皆様には、うまいさじ加減で、子どもを応援していっていただければと思います。
私は、ピアノの先生として、頑張りたい生徒さんにはガンガン燃料を投下していきます。笑