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ピアノコンクールがない時期は、基礎練習。大事なのは数をこなすこと
こんにちは、ピアニストの山崎綾子です。
私の生徒さんの多くは、夏のコンクールが終わって、ほっと一息…というところです。
半年もの長い間、課題曲4曲にどっぷり集中しての厳しいレッスン、お疲れさまでした!
でも、来年を目指している子は、早くも行動を始めていますよ。
すでに行動を始めた子と、そうでない子では、この先、差が開いていくことが予想されます。
半年はコンクール、半年は基礎固め
私のレッスンでは、コンクール期間(課題曲発表〜)中は、どうしても課題曲だけの指導になってしまいます。
もっと教え方が上手な先生なら、普段の練習曲と並行しながら課題曲ができると思うのですが・・・
そのあたりまだまだ若造の私です。お許しを。
なので、春夏の半年でコンクールに参加した子には、基本、秋冬のコンクールはおすすめしていません。
というか、今年は特にそうしています!
やはり、基礎の力を集中してつける時間は、まとまった期間、必要だと思うからです。
ソナタを弾いている子が、「かえるのうた」を弾くのは簡単
レッスンで上手く弾けていても、本番で、十分にその力を出しきれないという子は多いです。
「本番で8割出せれば上出来」ともよく言いますし、もちろん緊張もしますし、ある程度それは、そういうものだというか、仕方ない部分はあります。
でも、一回それは置いといて。
緊張しても、ステージで、評価を得られる演奏をするためには、何が必要なのか。
それは、【圧倒的な基礎力】だと思います。
例えば、ベートーヴェンのソナタを弾いている子が、5歳児レベルの「かえるのうた」を弾くのは、簡単です。
初見でいけるはずだし、ステージ上で弾いてと言われて、ちょっとドキドキしても、余裕を持って、心を込めて弾けるはずです。
ピティナコンペで言ったら、D級レベルの子が、A2級の曲を素敵に弾くようなもの。これは、できるはずです。
つまり、ステージで演奏する曲の、はるか上の実力を、すでに持っていれば、余裕ができるわけです。
一つ上の級のレベルになるために、「質より量」をこなす
ピティナコンペで、例えば、B級に出るとしたら、B級の課題曲が弾けるくらいになっておけば良い、というのは、もちろんその通りなのですが(まずはそこからですしね)。
もっと上を目指そうと思ったら、C級の課題曲が弾けるレベルになっておくと、余裕が生まれます。
つまり、一つ上の級の曲が弾けるくらいになっておく、ということです。
そのためには、一つ上の級の過去の課題曲などを何曲かやっておく…というのではなく、基本のハノン・チェルニー(私はバーナムをおすすめしています)・ブルクミュラー・ソナチネ・インベンションなど、基礎をどんどん進めていくことが大事かと、考えています。
コンクールのように100%の完成度でなくてもいいから、「数」をこなすことが重要です。
「質より量」です。
「数稽古」です。
読譜力をつける練習にもなります。
練習曲をコツコツ進めることは、コンクールのようにすぐに結果が出るわけではない、地味な作業です。
忍耐力や持久力が必要となる期間ですが、ここで半年間粘れたら、次の半年で、きっといいことがあります。
まずは、半年間の計画を立てましょう!
基礎の練習曲を進めると言っても、ただやみくもに、がむしゃらにやろうとしてはいけません。
まずは、計画する。
何のテキストを、いつまでに、どこまで終わらせるか。
山崎綾子ピアノ教室の「基礎クラス」では、練習曲に特化したレッスンを受けることができます。
一人だと挫折しやすいので、一緒に始めてみませんか。