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こんにちは、ピアニストの山崎綾子です。
今日は、質問をいただきましたので、お答えしていきたいと思います!
質問をくださったのは、中学生の娘さんを持つお母さん、Aさんです。
娘は中2で、エレクトーンを習っております。
あと10日でソロのコンクールですが、
つい先日からやっとスイッチが入り、集中して練習し始めました。
私自身は個人のピアノの先生に高校まで習っており、発表会の2週間前には暗譜も完璧にしてから本番に臨んでいました。
エレクトーンとピアノは違うので差があるかと思うのですが、余裕を持って先生も楽譜をくださってるのに、なかなか本気スイッチが入らず、私だけが1人焦っております。
暗譜は出来ているようですが、テンポがまだ上げきれて無いようで、制限時間におさまらない…。
10日前に何でこの状態になる?と怒りもあるのですが、娘次第だと記事にも書いてあり、あたたかく見守ってやりたいのですが、非常にモヤモヤしております。
中学生の生徒さんは、勉強、部活、ピアノと大変かと思いますが、何か中学生の親でサポートのコツがあれば教えて下さい。
尚、娘は「こっから、死ぬ気でやるわ!」と今朝もしっかり練習をしておりましたが・・・不安です。
Aさん、こちらの記事を読んでくださったようです。ありがとうございます。
ちょうど一年前に書いた記事ですが、いや、今読んでも、良い記事(笑)
Aさんの、モヤモヤする気持ち、よくわかります。
・あと10日しかないのに、どうしてまだ弾けていないの?
・私が子供の時は、完璧にしていたのに。
・こっから死ぬ気でやるわ!と言っているけど、ほんとかな。
うん、わかるわかる。
もっと早くからきちんとやっておけば良かったのに!とか、
本当に、ここからちゃんと練習するのかな?とか、気になりますよね。
手伝ってあげたくても、ピアノやエレクトーンじゃ、手伝ってあげられないし・・・
モヤモヤ、イライラ、やきもき。
親なら、誰しも思ったことがあることだと思います。
ただ、これって、娘さんのことなんですよね。
娘さんの人生なんです。
娘さんと、お母さんの人生は、違います。
性格も違うし、体力も違うし、好きなことも違うし、いろんなものが違います。
Aさんは、2週間前までには仕上げていたということで、計画的に進めてこれるタイプだったのですね。
でも、娘さんは、そうではない。
自分と違うやり方を見ると、イライラモヤモヤしてしまう気持ちは、すごくよくわかるのですが、もうこれは仕方がないです。
「こっから死ぬ気でやるわ!」と言って、本当に間に合わせちゃうかもしれない。
または、やる気スイッチが入っても入らなくても、間に合わないかもしれない。
私は、全然、それで良いと思うんですね。
だって、それこそが、娘さんの実体験として、生きた教材・経験になるからです。
こういうやり方をしていたら、うまくいかなかった。
=悔しい思いをした。恥ずかしい思いをした。
=もうそんな経験はしたくないな。
→じゃあ、次はそうならないように、少しやり方を変えよう。
というふうに、自分で気づく・自分で学ぶことが大事です。
エレクトーンのコンクールでの演奏や結果なんて、人生の中で見たら、なんてことありません。
それより、その時の(本番だけではなく、練習期間を含めての)経験から、自分で学ぶ方が、何倍も大切なことだと私は考えます。
もう中学生ですから、親が言わなくても、自分で感じて、考えることができます。
大丈夫。娘さんがうまくいかなくても、それはお母さんのせいではありませんから。
お母さんは、娘さんじゃないから。
娘さんの失敗は、お母さんの失敗じゃありませんよ。
というわけで、親ができるサポートは、この記事で書いた通り、やっぱり
「子どもが安心して、練習できて、安心してごはんを食べて寝られる環境を提供する」ということに限るかと思います。
本当に、それに尽きると思います。
そして、それができるのは、親しかいないんです。
Aさん、どーんと構えて、あと一週間、娘さんのサポートを頑張ってください!
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